私は昔から千葉県が大嫌いです。住宅だらけで文化施設がない(あっても酷いデザインの建物しかない)、歴史名所が少ない、自然は豊富だが人の手入れが少なくて楽しめない、とか色々理由あります。嫌いな理由の1位は、殆どの住民が地元への愛着が薄いこと。
高校生のとき、私は関西の大学に行くことを望んでいました。歴史名所が多く地元を自慢する関西人がうらやましかったからです。結果、大学受験は思い通りに行かず仙台に住むことになりましたが、東京の大学でなく地方の大学に行ったのは千葉県から少しでも離れた土地に住みたくなかったから。文化施設・歴史名所が多いだけでなく四季折々の生活も楽しめる仙台は大変住み心地の良い街でした。今でも実家がある君津より仙台のほうが好きです。
千葉と同じ東京ベッドタウンの神奈川も、関西ほど地元愛が強いわけではないが。自分の住んでいる地域をそれなに大事にしていると思う。
私の持ち家がある新百合ヶ丘は、小田急多摩線ができる前は田ンボしかない土地だった。40年前なら、新百合ヶ丘より木更津のほうがずっと都会だった。しかし、今や新百合ヶ丘は芸能人が住む高級住宅地になり、木更津駅前はシャター商店街の象徴になった。
千葉の京葉工業地帯は縮小傾向だが、それは川崎をはじめとする京浜工業地帯でも同じこと。しかし神奈川では、工場跡地が商業施設や巨大マンション群に変身し、街は継続して発展している。一方、房総地域は工場規模縮小に連動して人口減少がとまらず、木更津君津のスーパーは相次いで撤退した。バブル期に発展した幕張周辺は昔より活気がなく会社が増える気配なし。
ここまで神奈川が栄えたのは、立地条件の良さ以外に理由ないでしょう。私は横浜市の外れに6年間住んだことがあるが、いたるところ坂道と狭い道路ばかりでお世辞にも住みやすいト土地とはいえない。東京へのアクセスが不便だったら間違いなく住んでいなかった。神奈川は東海道にも近くて、箱根・丹沢湖・富士山など自然を満喫できる観光名所が多いという利点をもっている。他の地域と全く繋がっていない上に観光名所が乏しい千葉県は、最初から地理的弱点を持っている。埼玉は関越道・東北道と繋がっている。茨城は常磐道と繋がっている。千葉県しかつながらない道路を作っても有効活用されないのは当然。
文句を言うのはここまで。これから解決案を記します。千葉の人口を増やすには、工場誘致でなく観光地を充実させるのが有効と思います。円高とグローバル化により、今や工場海外移転が当たり前になっている。九州への工場誘致は衰えていないが、それは地元就職希望者が多くて継続的な人材確保が見込めるから。地元定着率が低い千葉県に工場設立するのは雇用面でのリスク高く、誘致は期待できないでしょう。
この間私が行った曼殊沙華の里のように、花をたくさん植えただけの観光名所が最近増えています。秩父の羊山公園など、元々何もない山奥の土地だった。でも最近は芝桜の名所として毎日多くの観光客がバスツアーで訪れています。ああいうのをアクアラインIC近くに作り、東京への近さをアピールすれば間違いなく流行るでしょう。観光客がたくさん来ればショッピングモールなどの商業施設も誘致しやすくなり、雇用を拡大できる。
地元に活気が戻れば、わざわざ観光名所に「東京」と名付けるような自虐的なことはしなくなるでしょう。それでも千葉県民が地元への愛着をもてず「東京」の名称をつけたいなら、いっそのこと千葉県を東京都に編入させればよい。
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